第2の佑ちゃんを探す!

 ソフトバンク王貞治球団会長(70)が昨年に引き続き、今季もアマ球界を視察することを明言した。すでにスカウト登録も行っていた。

 「今年も行こうと思っていますよ。まだ、具体的なスケジュールは何も決まっていないけれどね。スカウトと話をして、必要があれば行くつもりです。去年からの流れは変わっていませんよ」。

 昨年は動きに動いて、秋のドラフトで佑ちゃん1位指名を決定した。4月下旬に早大戦を1度チェックしたが、5月上旬に再び神宮で東京6大学の早大戦を視察。福岡→東京→福岡の日帰り強行軍で斎藤佑樹投手(現日本ハム)のピッチングを見守った。高校や社会人の試合も観戦した。

 「昨年は社会人、大学生、高校生とそれぞれの世代で選手がいたしね。今年はどういう選手がいるか。今後、スカウトと話をすることになるでしょう」。

 今年のドラフト候補では「ビッグ3」が注目されている。東海大・菅野智之投手(3年=東海大相模)、東洋大・藤岡貴裕投手(3年=桐生一)、明大・野村祐輔投手(3年=広陵)。いずれもホークスの上位指名候補選手に名を連ねている。特に菅野に関しては、2月春季キャンプ中の編成会議で、今後もマークしていく方針が固まった。スケジュールは多忙を極める王球団会長だが、ホークスの戦力充実へ、今季もアマ球界チェックに乗り出す。