<ロッテ4-0楽天>◇14日◇QVCマリン

 楽天が打てない。ロッテ唐川に散発4安打の完封負けを喫した。6日の西武戦から得点は0、0、1、0、1、1、0。7試合連続1得点以下はプロ野球41年ぶりの記録となってしまった。帰りのバスに向かう星野仙一監督(64)は「普通、なんとかなるんだが…。五月病だな」と達観したほほ笑みすら浮かべたが、最後は「あー、クソ!!」と吐き出した。

 田淵ヘッドは「絞りきれなかった。これ、というボールを打っていない」と指摘した。打者31人中、半分以上18人が第1ストライクを見逃し。うち、初球が16人。簡単に2ストライクと追い込まれ勝負球に手を出した。結果12アウトを内野ゴロで献上。「第1ストライクから積極的に」「追い込まれたら粘れ」「見逃し三振厳禁」が3本柱。極めて基本的な打撃の原点を徹底することが第1条件だ。田淵ヘッドは「工夫がなさすぎる」と言うが、工夫や応用は原点の上に生まれる。

 山崎は「全くお手上げじゃなかった。自分たちの打撃の問題」と責任を口にした。打開策を問われ「まず出塁。選球眼をよくして」。主砲の言葉が、苦しむチームの進むべき道を示している。【古川真弥】