震災復興へ、楽天が“ハンマーオークション”に乗り出している。東日本大震災復興の一助に、仙台開幕戦となった先月29日オリックス戦で着用したユニホームをネットのチャリティーオークションに出品。24日までに落札額が判明した。総額約340万円で、震災孤児支援に全額寄付する。

 10人分の総額のため、1人平均34万円となる。相場より高めなのは「義援金に」というファンの志が詰まっているからだ。注目は田中将大投手(22)。10人中トップの約80万円の値がついた。この日、静岡で調整した右腕は「みなさんのお役に立てれば。僕らは精いっぱいプレーして、結果、ユニホームの価値が上がればいいですね」と歓迎した。球団は今後も同様のオークションを予定している。28日からの阪神戦(Kスタ宮城)で使用する虹色の特別ユニホーム「イーグル・レインボー」も出品される。「活躍→高額落札→寄付金増」という善意のスパイラルを築く。【古川真弥】