<楽天5-1ロッテ>◇3日◇Kスタ宮城

 楽天救援陣が1日で雪辱した。ロッテ9回戦(Kスタ宮城)で先発永井怜投手(26)が2点リードの2回途中、右肩違和感で降板するアクシデントが発生。緊急登板の川岸強投手(31)を筆頭に4人のリレーで逃げ切った。前日の同8回戦は中継ぎが崩れ敗れたが、この日は意地を見せた。10連戦を5勝5敗で終え、先月25日以来の最下位脱出だ。

 プレーボールから30分もたたないうち、球場とクラブハウスを結ぶ通路がざわついた。有銘、片山、青山ら中継ぎたちが次々と足早にベンチ裏のブルペンへ向かった。通常なら試合展開を見ながら中盤以降、待機する面々。2回無死一塁、先発永井が福浦を三振に仕留めたところで降板した。緊急事態に緊張が走った。

 2番手の川岸は腹をくくった。「ブルペンで10球投げただけ。落ち着いていこうと」。里崎を3球で追い込み、最後はアウトローへ137キロ真っすぐ。遊ゴロ併殺に仕留めると、4回まで1失点に抑えた。突然の事態も8年目の経験で乗り切った。「ああいうときは熱くなってもダメなんです。冷めて投げること」と秘訣(ひけつ)を明かした。度胸満点のサイド右腕が平常心で危機を救った。

 バトンを受けた佐竹も“気持ち”で投げた。6回1死まで無失点で青山につないだ左腕は、先月末に1軍復帰したばかり。1カ月半ほどの2軍暮らしでメンタルを見つめ直した。「左なら、どんな強打者でも抑えられる」強気が、右打者相手には「どこか構えてしまう」。高村2軍投手コーチの助言を受け、「右も一緒。自信を持って投げる」とプラス思考になった。5回1死、右の里崎を高め141キロで空振り三振。「上で投げてナンボですから」と12年目のベテランは味のある言葉を残した。

 8回まで青山、9回はスパイアーで逃げ切った。試合中、いつもはベンチにいる佐藤投手コーチがブルペンを訪れ「今日は中継ぎでつないで勝とうぜ!」とハッパを掛けていた。川岸は「いつも佐藤さん、森山さん(ブルペン担当投手コーチ)に迷惑をかけている。ここから取り返したい。先発と一致団結、ケガした人が戻ってきたとき勢いに乗れるよう頑張りたい」と救援陣の思いを代弁した。投手陣に離脱が続くが、おとこ気あふれるリリーバーたちがいる。【古川真弥】