<中日4-1阪神>◇31日◇ナゴヤドーム

 中日チェン・ウェイン投手(26)が汚名返上の力投で6勝目をつかみ取った。7回4安打1失点。97球目、1点差の7回2死一塁から阪神の代打上本を左飛に打ち取ると両膝に手を突き、しばらく動けなかった。力を出し尽くしたといった顔つきだった。

 前回登板の8月24日ヤクルト戦(神宮)では自己最短の2回KO。この日も1回に失点するなど立ち上がりが不安。「谷繁さんのリードが良かったので」と女房役に導かれ踏ん張った。ベンチで何度もカツを入れた森ヘッドコーチは「阪神には相性がいいんだ。ただ、やられているバッターはいつも同じだな」と苦言も呈したが、6勝中3勝が阪神から。大混戦の中この実績は何とも頼もしい。

 チェン自身は「もっと集中しないといけない」と反省ばかりだが「1試合1試合をしっかり勝って、その先に優勝を狙いたい」と連覇を意識するコメントも飛び出した。得意の虎狩りで意地をみせ踏ん張った。【八反誠】