<オリックス0-4西武>◇9日◇京セラドーム大阪

 西武帆足和幸投手(32)が9連勝中の相手を余力たっぷりに片づけた。9回を散発4安打。ゴロを打たせるのが身上の左腕らしく最後は遊ゴロ併殺で締め、昨年4月以来の今季初完封を飾った。「調子が良くない分、大胆にいけた」と話した通り、左打者の内角を厳しく突く強気の攻め。一方で100キロ台の変化球は宝刀パームとカーブを投げ分け、微妙に違う軌道で幻惑する繊細さも持ち合わせていた。

 これで自身4連勝、チームトップの8勝と結果で引っ張る選手会長。守護神を務めるルーキー牧田が8月に救援失敗が続いた時は「落ち込むだけなら誰でもできる。ここからどうするかだぞ」と叱咤(しった)するなど、投手陣の支柱としての自覚は強い。この日も最後は、オフに相手側の両親を交えた4人でゴルフに行くのが恒例となっている現在6勝のエースに向けて言った。「これで涌井君が頑張ってくれればいいでしょ」。もくろみ通り奮起して、一気に巻き返しとなるか。