ソフトバンクが和田毅投手(30)を含めたFA3選手に、本格的な残留交渉を重ねていることが12日、分かった。4月に国内FA権を取得した杉内俊哉投手(30)、5月に海外FA権を取得した川崎宗則内野手(30)に和田の3人にはすでに「生涯ホークス」の打診を済ませたが、シーズン終盤に入ったこの時期も継続的に交渉している。小林至取締役(43)は「内容は言えませんが、3人とも、継続的に話し合いをさせていただいております」と説明した。

 当初は優勝争いのナーバスな時期の交渉を控え、シーズン終了後に本格交渉を開始する予定だった。だが全力で慰留する方針から、シーズン終盤の交渉に踏み切ったもよう。条件提示はまだとみられるが、3人ともに4、5年の大型複数年契約を準備している。

 球団関係者によるとグループ本社の取締役でもある笠井和彦社長兼オーナー代行(74)が15日に福岡入りする予定。笠井オーナー代行自らがあらためてFA選手に「生涯ホークス」を訴えていく可能性もある。