星野楽天が超・超電撃の新外国人ゲットだ。最終日を翌日に控えた19日の岡山・倉敷キャンプに、実に6人目となるテスト生が登場。土砂降りの雨で室内練習場でフリー打撃を行うことになった。凝視する首脳陣。まず度肝を抜かれたのは田淵ヘッドだった。「素振りを見て、オレの中で合格だった」。スイングスピードとぶれない軸、高反発の打球音は群を抜いていた。7分間だけチェックした星野監督は「決定」。来季補強における外国人1号が、あっという間に内定した。

 玄人をうならせた、その名はルイス・テレーロ外野手(31)。今季メキシカンリーグMVPの逸材だった。110打点はトップ。打率3割9分、38本塁打も申し分ないが、特筆すべきはその身体能力だ。「セールスポイントは元気な体だよ」の自負は、今季30盗塁、リーグ得点王の事実が証明している。高レベルでバランスの取れたドミニカンだ。ホワイトソックス時代は井口(現ロッテ)がチームメート。「ナカマ。アリガト」と屈託なかった。

 カリブから丸1日かけ倉敷に乗り込み、あっというまに内定をゲットした男。背景には星野監督ならではの深い人脈があった。「酔っぱらいチャーリーがな。『面白い選手がいるんだ』ってな」。ロッキーズのモンフォート・オーナーが声を掛けてくれた。長い友人関係から楽天を気にかけて、イチ押しを譲ってくれたのだった。実は来季、テレーロはロ軍とのマイナー契約が内定していた。「実際見てみたいって言ったら、急いで来てくれた。期待通りの数字を残してくれると思うよ」と監督。打線にビシッと柱が入った。

 ◆ルイス・エンリケ・テレーロ

 1980年5月18日、ドミニカ共和国生まれ。97年にダイヤモンドバックスに入団し、03年にメジャー昇格。04年に62試合で2割4分5厘、4本塁打、14打点、10盗塁と活躍。06年はオリオールズ、07年はホワイトソックスでプレーし、大リーグ通算は243試合で2割3分4厘、14本塁打、52打点。190センチ、93キロ。右投げ右打ち。