プロ野球のパ・リーグ6球団が行う社会貢献活動「POWER

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 BASEBALL」の一環として、6選手が14日、宮城・石巻市立渡波小と万石浦小を訪れた。被災地の子供たちとキャッチボールや桜の苗木の植樹などで交流。肌寒い沿岸部を熱く盛り上げた。

 地元・名取市出身の西武星孝典捕手(29)は、津波で祖父母を亡くした。石巻に住む友人も被害に遭った。震災直後から救援活動を行っていたが「家族が被災した数少ない選手として、これからもこういうことを続けていきたい」と復興支援の継続を誓った。この日は、終始笑顔で小学生と談笑。「今は背番号61だけど来年は25になるから、覚えて応援してね」と本業のアピールも忘れなかった。

 このほかソフトバンク藤岡、日本ハム鶴岡、オリックス岸田、楽天永井、ロッテ大松が参加した。万石浦小6年の阿部峻斗君は「将来の夢はプロ野球選手。6人の選手に会えて、本当によかった」と感激した様子だった。【湯浅知彦】