オリックスが本拠地京セラドーム大阪(大阪市)のフェンスカラーを97年3月の開業以来初めて変更することが18日、分かった。最終調整中で今季一新された球団カラーの1つである濃紺や緑が有力となっている。

 現在のフェンスは水の都大阪にちなんだ水色。以前からボールとのコントラストが弱いという意見が現場にあった。岡田彰布監督(54)も就任1年目「他球場に比べて少し見えにくい」と話しており、来季は“岡田色”に染め上げた球場で戦うことになりそうだ。

 近年はつり下げ式防球ネットやフィールドシートの導入、人工芝の張り替えなど積極的にバージョンアップを重ねてきた。今回は年明けに行う壁面のラバーフェンス張り替えと同時にカラー変更へ踏み切る。現在はオリックスグループが90%出資して球場の管理・運営しており水色からのお色直しに支障はない。

 今オフは韓国で2度3冠王を獲得した李大浩(イ・デホ)内野手(29=韓国ロッテ)や4番経験のある高橋信二内野手(33=前巨人)西武からFAでベテラン右腕シュウ・ミンチェ投手(35)らを続々と獲得。さらに指揮官の意向に沿ったカラー変更と、96年以来の優勝を狙う球団の本気の色がうかがえる。