阪神大和内野手(24)が来季、七変化で勝負をかける。22日に大阪市内で行われたファンクラブ主催のクリスマスパーティーに藤井、上本とともに参加。その際にバッテリー以外の全7ポジションに対応する意気込みを語り「春のキャンプには内外野、一塁のグラブを持って行きます」と準備を整え、来季に臨む。

 今季は本職の遊撃以外に、一、二、三塁、中堅、左翼の6ポジションを守った。チーム事情で不慣れな守備位置にも就いたが「距離感がうまくつかめなかった」という三塁守備で悪送球、捕球ミスなど5失策を記録し、年俸は50万円減の1450万円に下がった。春季キャンプで本職以外の守備位置を猛練習して備える構えだ。

 年明けはチームメートの森田と一緒に鹿児島で自主トレを行う。昨年、鹿屋体大で運動神経に関する10種類の数値を測ってもらった。「瞬発力に関する数値が、思ったより低かった」と、スピードが売り物の大和には不都合な弱点を発見。この1年、その弱点克服も意識して体作りのトレーニング、プレーを続けてきた。

 来年の自主トレ開始前にはまた同大学で数値測定を受ける予定。「どれだけ自分が変わったかを知ることが出来るので、楽しみです」と心待ちにする。プロ7年目のシーズンは、出場機会を求めてなりふり構わない。【堀まどか】