DeNAは11日、フリーエージェント(FA)で巨人に移籍した村田修一内野手(31)の人的補償として藤井秀悟投手(34)を獲得したと発表した。藤井はヤクルト時代の01年に14勝をマークし最多勝に輝いた左腕。08年にトレードで日本ハムに移籍し、10年から巨人に所属。通算成績は70勝69敗、防御率3・79。昨季は1試合に登板し、0勝に終わった。

 高田GMは「うちに足りない左で先発、または長いイニングを投げられる投手となると、藤井になった。ヤクルト、日本ハムでも実績があり、特に移籍1年目がいいから期待している」と話した。ヤクルト時代には巨人キラーとしても存在感を示した。昨季登板機会が少なかったものの故障はないという。同GMは「昨年はチャンスがなかっただけ。右打者の外に沈む球や、膝元に食い込む球は素晴らしい。はまった時にはいい投球ができる」と、古巣巨人戦での好投にも期待した。