ロッテのドラフト1位・藤岡貴裕投手(22=東洋大)が地元の星になる。群馬県渋川市(旧子持村)出身の左腕には郷土愛が芽生えていた。14日の新人合同自主トレ後に「今は1年目でどうやっていいか分からない。でも、今年、活躍できたら地域に貢献したい」と、地元で野球教室などの活動を行う考えを示した。

 プロ入りし、ファンにサインを求められる立場になった。だが、藤岡自身は幼少のころ、プロ野球選手のサインをもらった記憶がない。「地元で野球教室もなかった」。オリックス駿太外野手(18)も渋川市出身だが、まだスター選手は誕生していない。群馬出身では、巨人で「8時半の男」として活躍した前橋市出身の宮田征典さん(享年66)、通算125勝を挙げた桐生市(旧新里村)出身の西武渡辺久信監督(46)が著名だ。昨季は太田市出身の日本ハム斎藤佑樹投手(23)がフィーバー。今年は藤岡が地元の名を上げる。