さらに1歩前進や!

 左鎖骨骨折から再起を目指す阪神桧山進次郎外野手(42)が19日、米国グアムの自主トレで両手による素振りを負傷後初めて行った。

 「ええ感じやわ~」

 42歳のベテランがしっかりとバットを握る感覚を楽しんだ。痛みが残る左肩を考慮しながら、すでに右手だけのティー打撃は開始している。回復も順調で、この日は両手で10度、バットを振った。

 昨年オフのイベント中に負傷。重傷で一時は開幕戦の出場が絶望的な状況だった。それが懸命のリハビリの成果で、日を重ねるたびに復活のスピードを上げている。素振りを終えると、今度は右手でティー打撃に取り組んだ。白球をしっかりとらえて、64スイング。「調子は良くなってきている。徐々にね…」。スローイング練習の距離は、60メートルまで延びた。短い距離では、ボールを捕球できるようになった。

 「可動域は広がってきている。痛みがなかったら、もっとやっている。まだ痛みはある」

 陸上トラックでダッシュを繰り返し、筋力トレーニングも行った。「午後は昼寝で疲れを取っている」。グアムの強い日差しを浴びて、早朝からたっぷりと汗を流した。2月1日のキャンプインでどんな姿を見せてくれるのか?

 「代打の神様」の復活劇はこれからが本番だ。