中日岡田俊哉投手(20)が1イニング3球斬りで、高木竜初戦の“勝利投手”になった。韓国LG戦の8回に5番手で登板。4番以下の3人を1球で仕留めて、3球で3アウト奪取。オリオールズ入りしたチェンの背番号21を受け継いだ期待の左腕が、ポスト・チェン争いへ上々のスタートを切った。

 たった3球で結果が出た。まずは“サンキュー”とばかりに相手に感謝した。

 岡田

 全部甘い球(苦笑い)。1球目は甘いし、2球目は高い。3球目は内に入りました。相手が打ち損じてくれたので…。もう少し、投げたかったなと思います。

 反省ばかりが口をついたが、岡田のリズムの良い投球がその裏の高橋周の決勝打など猛攻を引き寄せた。「確かに流れは良かったかな、と思います」と少しだけ、胸を張った。

 この日の主役は“ドラ1”の高橋周に譲ったが、岡田も2代前のドラフト1位。オフには成人式も終え、大人になった。チェンの穴を埋める活躍が求められている。素質を認める権藤投手コーチは「もうちょっと投げさせたかった」と、次回登板に期待。投げ足りなかったモヤモヤも、次のマウンドにぶつける。【八反誠】