周平に続き、田島もナゴヤドームへ-。中日のドラフト3位田島慎二投手(22=東海学園大)が28日、1軍昇格を決めた。2度目の実戦となったアジアSBの韓国KIA戦(北谷)で1回を無安打無失点に抑えた。3人斬りデビューを飾った19日紅白戦に続く猛アピール。高木監督は「コントロールもいいし、ストレートもピッと伸びてくる。1軍戦で投げさせたい」と3月からのオープン戦帯同を明言した。

 いきなりの“大物”斬りだ。2回から2番手で登板し、09年WBCで3本塁打を放った李■浩を145キロで詰まらせて一邪飛。続く打者も直球でグイグイと押して連続三振を奪った。前回登板時は決め球のスプリットで打者を手玉に取ったが、この日は直球とスライダーのみ。ウイニングショットを封印した。

 「前回は思い切っていったけど、今回は内容を考えていった。(前回は)スプリットで三振を取れて今回はストレートで取れたことが良かった。1イニングを任せられているのでしっかり結果を残したい」

 選手もコーチもくぎ付けだった。観客はキャンプ最少の200人。ヒットはベテラン山崎の2安打だけとお寒いキャンプ最終戦だったが、田島がマウンドに上がると視線は集中。権藤投手コーチは「キャッチャーもいいと言っていたし、裏方もいいと」とホクホク顔だった。先に1軍切符を手にしたドラフト1位高橋周に続けとばかりに、ルーキーからイキのいい投手がのし上がってきた。【桝井聡】※■は木ヘンに凡【田島慎二アラカルト】

 ◆生年月日

 1989年(平元)12月21日、名古屋市生まれ

 ◆球歴

 御幸山中で瑞穂ブルーウイングスに所属。中部大一2年時に捕手から投手に転向し、3年時には愛知大会で4強。大学は愛知大学リーグの東海学園大

 ◆思い出の試合

 大学2年春に、リーグ戦で中京大の武藤(楽天ドラフト1位)と投げ合い、延長18回の末にサヨナラ負け

 ◆好きなタレント

 「見た目が好み」という理由で上戸彩

 ◆卒論テーマ

 経営学部で「統一球導入に伴う本塁打減とファンの野球離れの関連」を研究。結論は「観客動員が増えているチームもあるので関係ない」

 ◆サイズ

 181センチ、84キロ。右投げ右打ち

 ◆家族

 父、母、姉