そら、もう1軍においとけんやろ。オリックス岡田彰布監督(54)が、強権を発動した。28日に行われたアジアSBの韓国LG戦で中継ぎ左腕伊原正樹投手(25)が1回を4安打3失点。登板した6人で唯一、失点した。生き残りをかける立場で精彩を欠く投球に指揮官が怒った。

 「今日はもう大阪に帰らせたよ。この状態で(1軍の)ブルペンでは投げられんやろ。他(の中継ぎ)がみんな抑えられているのに、示しがつかん」

 明日3月1日ロッテ戦で登板予定だったが、すぐに関西に強制送還した。伊原はキャンプで2軍スタートも途中から1軍昇格。しかし阪神戦で炎上するなど実戦3試合5イニングで計17失点。「置いておいてもいっしょや。同じことの繰り返しが一番いかんことやからな」。中継ぎ陣は残り1枠を7人で争う構図だったが、伊原が早々に脱落。結果が出ないものは去れ-。開幕を1カ月後に控えて、指揮官がこわ~い姿を見せた。