阪神の育成選手ロバート・ザラテ投手(25)が1軍高知遠征に帯同することが1日、確実となった。今日2日にチームとともに高知入りし、3日のオープン戦オリックス戦(安芸)、4日の同戦(春野)のどちらかで中継ぎ登板することが濃厚。シーズン前とはいえ、来日2年目で初の1軍登板となりそうだ。

 育成外国人選手が異例の大抜てきを受ける。最大の武器は最速153キロのムービングボール。オフは母国ベネズエラのウインターリーグに参加。テレビ画面越しにサイ・ヤング賞2度の大投手、サンタナ(メッツ)の宝刀チェンジアップの習得を目指してきた。1月には1軍沖縄キャンプ参加も検討された素材。最終的に2軍キャンプスタートとなったが、首脳陣は潜在能力を高く評価しているもようだ。

 最大目標はもちろん支配下登録。「2ケタの背番号が欲しい。支配下登録されて、1軍に上がりたい」と話していた左腕が、気合十分で大チャンスを生かす。

 ◆ロバート・ザラテ

 1987年2月1日、ベネズエラ生まれ。05年にブルージェイズ入りし、ルーキーリーグでプレー。09年8月にBCリーグ群馬入り。10年オフに育成枠で阪神入り。ここまで1軍出場はない。191センチ、91キロ。左投げ左打ち。