捕手2人制で開幕を迎える和田阪神がヒヤリとする事態が起こった。28日に公示された開幕ロースターで捕手は藤井彰人捕手(35)と小宮山慎二捕手(26)の2人で臨むことが決まった。その直後、球団は小宮山が体調不良で練習を休むと発表した。インフルエンザではないが微熱、腹痛があるため、今後の予定は今日29日の様子を見て決定するという。小宮山の回復が遅れれば、開幕戦は捕手1人という可能性もある緊急事態。前代未聞のピンチを和田豊監督(49)はこう受け止めた。

 「2戦目からは代わりはいるが、開幕だけはいないとなると、浅井もできるので、そういうために入れている。今日1日、休んで、明日の状態を見てみないと。動けないとなると、ぶっつけ本番になる。ただし、インフルエンザではなく、大ごとじゃない。1日休んでいれば、という報告だった。心配しても、どうしようもない」

 今季は相手投手や球場によって打線を変更する可能性があるだけに、内外野の登録人数は15人と多め。本来は捕手である城島も現在は一塁手で、必然的に捕手2人制となった。その直後のアクシデント。「大丈夫」と有田ヘッドコーチは冷静に話した。今は1日も早い小宮山の回復を祈るしかない。【鈴木忠平】