<楽天5-0ソフトバンク>◇3日◇Kスタ宮城

 楽天ホセ・フェルナンデス内野手(37)が、塩見のプロ初完封をアシストした。2回、無死から山田のスライダーを捉えた。打球は伸び左中間スタンドへ。開幕3連戦で取れなかった待望の先制点に「今日は序盤から先制点を取ろうと(チームで)言っていた。早い回で1点取れてよかったよ」と笑顔で話した。

 感謝を込めてバットを振った。来日10年目。楽天を含めて4球団を渡り歩き、4年ぶりに再び楽天へ戻ってきた。「仙台に帰って来れたのはうれしい。僕がいなかった間も声援を送ってくれていた。ファンのためにも年間通して活躍したい」。恩返しはチームに貢献することだった。お立ち台では「ありがとうございます」と日本語でファンに気持ちを伝えた。ガルシアが夫人の出産で帰国するなか、助っ人の存在感を示してみせた。

 この日は仙台に一緒に住むアンジェラ夫人と2人の息子が球場で観戦。家族の前で最高の結果を残した。「毎日一生懸命に野球をやれること、自分の愛する野球を仕事としてできることがうれしいよ」と常に感謝の気持ちを忘れない。チームに勢いをつける価値ある一発だった。【斎藤庸裕】