<オリックス2-2楽天>◇6日◇京セラドーム大阪
楽天が詰めの甘さを露呈し、ゴール目前で白星を逃した。野手陣は序盤から安打を積み重ねたが、あと1本が出ずにエース田中将大投手(23)への援護は2点のみ。勝負どころの延長11回では無死二塁でルイス・エンリケ・テレーロ外野手(31)が送りバントを失敗して併殺となり、チャンスをつぶして勝ち越せなかった。チャンスを生かし切れない課題が顔を出しての悔しい引き分け。首脳陣は反省を口にし、出直しを誓った。
力なく上がった小飛球とともに、楽天にとって最後の希望が泡と消えた。延長11回。先頭の高須洋介内野手(36)がこの日3本目となる右前打を放ち、代走西村がオリックス岸田のボークで難なく二塁へ進んだ。この回で試合時間が3時間半を超えたため、最後にして最大のチャンス。ベンチはテレーロに送りバントのサインを出したが、打球はふわりと捕手の近くへ舞い上がり最悪のゲッツーとなった。星野監督が思わずグラウンドから顔をそむけたシーンだった。
田淵ヘッドコーチは「外国人でもバントはある」と例外なしを強調した。さらに「それよりも西村の走塁だよ。詰めが甘い。もう1回締めないといけない。チャンスはいっぱいあったんだから」と反省の弁を並べた。二塁から飛び出して刺された西村は「僕の判断ミスです。すみません」と肩を落とす。自制して二塁に残れば、次打者嶋の安打で勝ち越せた可能性があるだけに田淵コーチの語気は強かった。
序盤から悪い癖は顔を出していた。2回に高須が先制適時打を放ち今季初打点をマーク。その後もオリックス金子らを攻めて計12安打を放ったが、ことごとくチャンスを生かし切れなかった。3回1死一、三塁、4回1死二塁、5回無死一塁、6回1死一、二塁など毎回のように訪れるチャンスで点が取れない。「マサヒロが投げているので、気持ちで打ちにいきました」と、高須が話したエースの勝利を願う思いは空回りした。
随所に明るい材料も見せた。開幕から好調の聖沢は6回2死一、三塁の大ピンチを救うダイビングキャッチを決め、打っては9回にリードを2点に広げる貴重な適時打を放ち「それまで仕事ができていなかったんで」と収穫を口にした。高須も今季初の3安打と仕事人ぶりを発揮。課題を残した悔しい引き分けとなったが、試合後のミーティングでは最後に「明日行こうぜ、明日!」という大きな声が響き渡った。【大塚仁】



