<巨人3-2中日>◇12日◇東京ドーム

 勝てないときってこんなもの?

 中日高木守道監督(70)の勝負手が、ことごとく不発に終わった。3回の守りで二塁手荒木が二塁ベースを踏んだかを巡り、就任後初めてベンチを飛び出して抗議したが、判定は覆らなかった。また中盤の4回に切り札山崎を代打に送ったが併殺打に終わり、負けている展開でセットアッパー浅尾を投入するなど攻めの采配を続けたが、1点及ばなかった。これで4連敗。ずるずるいくわけにはいかない。

 70歳の指揮官が全速力でベンチを飛び出した。0-0で迎えた3回裏2死一、二塁。巨人の3番長野の二遊間への当たりを二塁手・荒木が体勢を崩しながらキャッチ。二塁ベースを踏もうと左足を伸ばしたが、判定はセーフ。高木監督がすぐさま抗議したが、判定が覆ることはなかった。4番阿部の中前適時打や失策が絡み、この回3失点。これが最後まで響いた。

 “勝負手”も効果がなかった。1点を返した4回1死一、二塁の場面では4月に入って打点0と不振の平田に代え、代打の切り札としてベンチに控えていた山崎を投入。しかし結果は外角直球を引っかけて二ゴロ併殺。負の連鎖を断ち切ろうと早め早めにカードを切るも効果はなし。まさに笛吹けども兵踊らず、だった。試合終了後にベンチ裏から出てきた敗軍の将は怒りを押し殺すように冷静に話した。

 高木監督

 (平田の交代について)あれはもう私が我慢できんかったからね。(平田に)打たしてもいいんだけど、我慢できん。明日?

 打順を変えることはない。4番を誰が打つかということくらい。

 最初から最後までシーズン終盤のような戦い方だった。1点ビハインドの8回には今季初めてリードされている場面でセットアッパー浅尾をマウンドに送った。「あれ以上点をやれんということ」(高木監督)と最後まで勝利への執着を見せたが、試合がひっくり返ることはなかった。

 高木監督

 最初はすべてうまくいきすぎていた。勝てるやつ(試合)をいくつか逃がしたから、そうなればこうなる。勝てるやつを逃しとるからツキも逃げていく。早く勝ちをもってくるようにやるだけ。

 最後に前向きなコメントで締めくくったが、4連敗という事実は大きなダメージになりそうだ。【桝井聡】