<中日1-4巨人>◇17日◇ナゴヤドーム

 「ベテランは何やってんだ」-。中日高木守道監督(70)が怒り心頭だ。1回の先制機で4番山崎、5番和田が2者連続三振。巨人杉内の立ち上がりを攻めきれなかった。1点差に追いついた8回には、1死一、三塁の場面で荒木が3球三振に倒れた。百戦錬磨のベテランが見せたぶざまな姿に、温厚な指揮官が声を荒らげた。

 試合後のインタビュールームに現れた高木監督は明らかに怒っていた。無表情だが、顔は真っ赤。押し殺したような低いトーンが怒りを際立たせた。その矛先は若手ではなく、ベテラン陣だった。

 高木監督

 (杉内が)自滅するケースが初回にできたやない。それが4番、5番が生き返らせた。初回に立ち直らせてしまった。それがすべて。

 問題の場面は1回の攻撃だ。1死一、三塁の場面、先制チャンスで山崎、和田が2者連続の空振り三振。見逃せばボールというチェンジアップにクリーンアップのバットが続けて空を切った。四球と2つの暴投で自滅しそうな相手左腕を助けてしまった。

 怒りが再点火したのは8回だった。平田のソロ本塁打で1点を返して、さあ、反撃という場面。1死一、三塁から2番荒木が1球もバットを振ることなく3球三振に倒れた。盛り上がった本拠地の熱気が一気に冷めてしまった。

 高木監督

 打てる打てないは別にして、3球で、見逃し三振って。ああいう場面は、何回もくぐり抜けた選手じゃない…。わからんよ。

 これで指揮官がライバル視する巨人との対戦成績は4試合で3敗1分けとなった。スタメン野手の平均年齢が34・5歳という“大人のチーム”が見せた、らしからぬ試合。さすがの監督もやるせないといった感じだった。【桝井聡】