日本ハム斎藤佑樹投手(24)が、巨人打線に強気でぶつかる覚悟を決めた。「切れ目ない、ホームランがどこからでも打てるイメージです。まずは走者を出さないように。逃げ腰にならないようにしたい」と、真っ向から立ち向かう。

 痛打を警戒しすぎて無駄な四球を重ねるという、最悪のスパイラルには、はまらない。誕生日登板だった前回6日の広島戦は、最速143キロの直球と変化球のコンビネーションで、8回1失点(自責0)と好投。5戦ぶりの白星で、復調をアピールした。「(巨人は)今一番強いチーム。そういうチームに投げられるのは楽しみ。楽しみが強いですね」。強力打線への恐怖感は一切なかった。

 交流戦でチームは貯金5をつくって3位につけてはいるが、今日からの巨人2連戦に連敗した時点で07年以来の優勝は消滅する。逆転Vのためには勝利が絶対条件。「シーズン全体を通しては(投球)内容も大事だけど、(今日の一戦は)勝つことを優先したい」。チームのために、結果だけがすべてだ。

 巨人とはルーキーだった昨年にオープン戦で1度だけ対戦。3番手で登板し、3回2安打無失点。阿部や坂本を抑えたが、あくまでも昔の話。公式戦初対決で勝てば、昨季に並ぶ6つ目の白星を手にする。「1つの目安。早めにしたい」。巨人を倒し、格別の6勝目にする。【本間翼】