<巨人4-1阪神>◇9日◇東京ドーム
あっ、そんな…。和田虎が泥沼から抜け出せない。8回、同点に追いつかれ、阿部に決勝3ランをたたきこまれた。あまりに惨めな負けっぷり。6連敗。対巨人戦8連敗。東京ドーム9戦勝ちなし。借金17。首位巨人とのゲーム差は22。屈辱の数字がズラリ。誰か救ってくれ。
もはやカンフル剤を打っても、効果は出ない。和田阪神が末期症状に陥った。未勝利の東京ドームで、ベンチは打線に手を入れた。初めて4番に新井良太内野手(28)を置き、兄・新井貴浩内野手(35)を6番に降格。打順構成を変更した。しかし勝利の女神は皮肉たっぷりに最悪の結果を用意していた。
和田監督
う~ん。作戦的なことなので言えないが、連係がうまくいかなかった。
指揮官がうめいたのは、7回表の攻撃だ。疲れの見えた杉内から1死二、三塁のチャンスを作った。ここで新井良が打席に立つ。カウント1-1から、スクイズを仕掛けた。これは失敗。2ストライクとなったが、続く投球でもバントの構えを見せた。外角のボール球にバットを当てたが、ファウルでバント失敗となり、アウト。三塁走者上本はスタートを切っておらず、ベンチの意図は正確に選手に伝わっていなかった。
久慈守備走塁コーチ
ベンチのサインを自分が勘違いしていた。良太の責任でも上本の責任でもない。あそこは俺の責任。
三塁コーチの伝達ミスだったことを自ら明かした。目的を失ったチームとは、こんなものだろう。新井良は後半戦開幕から4試合に3番で起用したが、結果が出ず、下位打線に戻した。それが一転、4番の座だ。持ち前のガッツを信じたが、チャンスで2打席連続見逃し三振を喫すると、今度はスクイズのサイン。一貫性のないベンチワークが目立つ。その結果が拙攻による1得点だけだ。
和田監督
チームとしても上がってくるのを待つ時期じゃない。動きを見せながら打開していく。
指揮官は4番の理由をこう話した。しかし継続起用については「それはまた明日考える」と言葉を濁した。末期症状のチームに、もはや効く薬はないのか。巨人戦8連敗で、借金「17」。猛虎の名がすたる。
和田監督
巨人うんぬんじゃなく、たくさんのファンが声援をくれて、現状は本当に申し訳ない。
連日の謝罪がむなしく響いた。【田口真一郎】
▼阪神が巨人戦で8連敗(2分けを挟む)。同一シーズンの巨人戦8連敗以上は、91年5月2日から7月6日にかけ10連敗して以来。東京ドームでは今季7連敗(2分けを挟む)。89、95年に記録したワースト記録に並んだ。



