球界最年長、47歳の中日山本昌投手が引退覚悟のマウンドに上がる。明日8日の阪神戦先発に向け、6日、約2カ月ぶりに1軍に合流。「これが最後になるかもしれないので、先のことは考えずに頑張りたい」と悲壮な決意を語った。内容次第で現役最後の登板となる可能性があり、通算212勝のプライドをマウンドにぶつける。

 覚悟を決めて1軍に合流した。練習を終えると、ナゴヤドームのベンチに座り、思いを明かした。

 「まあ、これが最後になるかもしれないので、先のことは考えずに頑張りたい」

 「引退」の2文字こそ口にしなかったが、腹はくくっている。横を通りかかった高木監督が「なんや、引退会見か」とつぶやき笑いを誘っても、山本昌の表情は真剣そのもの。「いや、本当にこれが最後になるかもしれないから頑張ります」と繰り返した。

 今季はキャンプから飛ばしまくり、4月30日DeNA戦(ナゴヤドーム)で2勝目を挙げ、球団新記録の通算212勝に到達した。だが、その後は失速。7月13日に出場選手登録を抹消され、以降は2軍生活が続いていた。

 炎天下のナゴヤ球場で走り込み、投げ込み、ようやく1軍切符を手にした。29年目の47歳。何度も引退危機を乗り越えてきたが、これがラストチャンスという思いは強い。

 どうしてもほしいものがある。いまだ手にしていない、日本シリーズでの勝利だ。

 「今回それを逃すとなくなっちゃうんで、その目標にいけるようにね。自分としてはこれが最後にならないように頑張るとしか言えない」

 悲壮な決意を胸に明日8日、ナゴヤドームのマウンドに上がる。【桝井聡】