進化形スパイクで走りまくる!

 阪神鳥谷敬内野手(31)が2日、兵庫・西宮市内で野球教室「ナイキ・ベースボールキャンプ」に参加し、盗塁増を誓った。

 鳥谷

 大事な場面で1つ先の塁を、というのが求められる。もちろん(盗塁)数が増えるのはいいこと。意識してやっていきたい。

 今季はチーム2位の15盗塁。3年連続2ケタ盗塁を達成した男は足もとにもこだわる。今夏から試用するナイキ社製スパイクは片足で約280グラム。以前より数10グラム軽量化された相棒は同社史上最軽量だ。さらに現在、横ブレしにくい改良形が作製されている。

 鳥谷

 本当に軽い。あとはどれだけ自分が成績を残せるか。重さによる違和感がない。体の負担もなくなる。ブレない軽さがどこまでいけるか。1年履けば(盗塁の)数にもつながる。

 今オフは海外FA権を行使せずに残留。野球教室では子供からメジャーに挑戦しなかった理由を問われ「タイミングが合わなかったとしか言いようがない」と苦笑い。レンジャーズFAの上原から「日本人が1人でも多く来ると楽しい機会が増える。どんどん来てほしい」とエールを送られても「残ると言ったのに(感想を)言えるわけがない」と再び苦笑いだ。今は虎でV奪回する思いしかない。

 この日、「藤川、カブスと契約合意」の一報が飛び込んだ。「球児さんが夢を持ってチャレンジする。向こうで活躍するのを見たい。頑張ってほしい。自分がやることは変わらない」。名実ともに真のリーダーとして攻守、そして足で虎をけん引する。【佐井陽介】