広島が来秋のドラフト上位候補として、日本生命・小林誠司捕手(23)をリストアップしていることが29日、分かった。広陵時代に新人王の野村とバッテリーを組んだ“元女房”だ。同大時代も二塁送球タイム1秒9の強肩が評価され、ドラフト候補に挙がっていた。球団関係者は「大学のときよりも打撃が良くなっている」と、社会人になってからの打撃面の成長を評価。今秋のドラフトは野手偏重になったため、バッテリーの強化は必須事項となっている。

 また、1位候補について球団関係者は「投手の1位にこだわる」と明かし、九州共立大・大瀬良大地投手(21)をリストアップしていることも判明。長崎日大3年時に、長崎大会で今村に投げ勝ち、夏の甲子園出場を果たした、広島と“縁”のある選手だ。最速152キロの球威を誇り、福岡6大学リーグでは通算37試合で29勝1敗、防御率0・91と安定感も十分。投手王国の一角を担える大器として注視している。

 ◆小林誠司(こばやし・せいじ)1989年(平元)6月7日、大阪府生まれ。中学時代は大阪泉北ボーイズに所属。広陵では投手兼遊撃手から捕手に転向。3年春夏に甲子園出場し、夏は決勝で佐賀北に敗れた。同大では1年春から正捕手となりベストナイン3度、4年秋にMVP獲得。178センチ、72キロ。右投げ右打ち。