佑ちゃんピンチ!?

 右肩に違和感を訴えていた日本ハム斎藤佑樹投手(24)が、来年2月に沖縄・名護市で行われる春季キャンプで、2軍スタートする可能性があることが30日、分かった。当初の見立てよりも回復が遅れたことから調整不足が懸念されており、無理をさせないため万全の策を取るプランが浮上。先発ローテの柱として期待される13年シーズンは、慎重な船出となりそうだ。

 右肩痛を訴えていた斎藤に、プロ3年目で初の2軍キャンプスタートというプランが浮上していることが判明した。これまで本人は順調な回復をアピールしていたが、複数の関係者によると、当初の見立てよりも回復が遅れているという。調整不足などを考慮し、2軍キャンプ地の沖縄・国頭村でのキャンプインも検討されている模様だ。首脳陣は年明けの状態などを確認した上で、キャンプ1、2軍の振り分けについて慎重に判断を下す。

 巨人との日本シリーズ中から右肩に異変を感じていた斎藤は、11月に行われた日本代表とキューバの強化試合2試合でも、侍ジャパンの投手陣でただ1人、登板を回避。年内は国内のトレーニング施設で体作りに専念する計画を明かしていたが、17日に札幌市内の球団事務所で契約更改を終えてからは“雲隠れ”している。実技練習が本格化するのは、1月に予定している地元群馬での自主トレとなりそうだ。

 ルーキーイヤーの11年は左脇腹痛で途中離脱。2年目の今年は、開幕投手を務めるなど前半戦好調だったものの、シーズン後半に成績不振で2軍落ちも経験した。3年目を迎える来季は、右肩手術から復帰するケッペル、大物ルーキー大谷の加入と、先発枠争いは、より激しさを増す。契約更改の場で「来年以降、斎藤佑樹の成績とファイターズの成績は比例してくると(球団から)言ってもらえたので、それが一番心に残りました」と神妙な顔で語った斎藤。勝負の13年は、どんな1年になるのだろう。