成瀬直伝の新球で菅野に挑戦状だ。ロッテの11年ドラフト1位藤岡貴裕投手(23)が2日、初日に続いてブルペンに入り、今オフ覚えたチェンジアップ10球を含む70球を投げた。同じ左腕エースの成瀬から自主トレ期間中に教わったもの。「投球の幅を広げるのに落ちる球が必要だった。カウントが取れて、決め球にもなるようにしたい」。入団会見時から習得を熱望していたエースの必殺球を伝授され、試行錯誤を重ねている。

 今年は大学時代、広島野村とともに「ビッグ3」と称された巨人菅野智之投手(23=東海大)がプロ入り。「今日もブルペンでいい球投げたみたいですね」。3人で撮った写真を今も自宅に飾るほどで、つい気にかけてしまう。「交流戦や日本シリーズくらいしか当たらないですけど、1年先にプロに入ってるので。負けるつもりはないです」。東洋大3年時、全日本大学選手権決勝は5-0で投げ勝った。新球習得で進化を続け、再戦の日へ闘志を燃やしている。【鎌田良美】