<オープン戦:楽天2-0西武>◇6日◇明石トーカロ

 守護神は万全だ!

 楽天青山浩二投手(29)が5番手で登板。2点リードの9回にマウンドに上がり、3者連続三振でピシャリと抑えた。直球、スライダーのキレも抜群で、結果に関しては「良かった」と話したが「縦のスライダーが抜けていたのが良くなかった。悪いところを修正して、いかに低めに投げられるかです」と冷静に振り返った。

 開幕へ向けて状態は上向きだ。2月の久米島キャンプ中盤は「全然上がってこない」と嘆いていた。最初の紅白戦でも2回4失点と結果が出ず、直球、スライダーともに本調子ではなかった。だが、この日の登板で直球は最速147キロをマーク。シーズン中のような球威とキレが戻った。「高めにいってしまってたので」と決して満足はしていないが「着々と良くなってますね」と最後は笑顔を見せた。

 昨季球団新の22セーブを挙げたストッパーに慢心はない。オープン戦は残り12試合で、「全部登板予定ですよ」とフル回転に意欲を見せる。シーズン同様に勝ちパターンになれば、毎試合腕を振り続けるつもりだ。【斎藤庸裕】