<オープン戦:日本ハム8-2中日>◇17日◇鎌ケ谷

 日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)が開幕1軍入りした場合、首脳陣は、打者として起用していく傍ら、中継ぎ投手として登板機会を与えていく方針だ。この日プロ1号を放ったように、打撃力はすでに1軍級の実力を見せている一方、投手としてはまだ教育リーグで2イニングに登板したのみ。現時点で1軍入りする可能性があるのは「打者大谷」だが、投打二刀流への挑戦は、球団、監督、本人で決めたこと。じっくりと育成できる2軍という環境にない場合でも、両方の練習をこなしていくことが必要になる。

 栗山監督は「いい投手は、(ブルペンで)球数を投げなくても実戦で調整できる」と話しており、大谷も実戦経験を積ませながら育成していく。具体的には、武田久や増井ら「勝利の方程式」が登板しない試合や、大差がついた試合などに投手・大谷の出番は回ってきそうだ。

 野手としてスタメン出場する際に登板することはなさそうだが、ベンチスタートの日は、状況に応じて「ブルペン待機」か「代打待機」か変わるものとみられる。また投手として10日以上登板間隔が開いた場合に、「投手専念日」を設ける可能性もありそうだ。