<オリックス3-9楽天>◇25日◇ほっともっと神戸

 これぞセットアッパーの働きだった。楽天小山伸一郎投手(34)がオリックス戦に2番手で登板し、1回2/3を投げ無安打無失点と好投した。4点リードの6回1死満塁のピンチで後続を抑え、無失点。オリックスの反撃ムードを断ち切った。ここ数試合、中継ぎ陣の不調が目立っていたが、投手陣のリーダーとして貫禄を見せつけチームの2連勝に貢献。球団通算500勝に王手をかけた。

 オラー!後輩たちよ、見たかー!!

 そんな小山伸の投げっぷりだった。4点リードの6回1死満塁でマウンドを任された。セーフティーリードはある。だが「0に抑えないといけない」と、1点もやるつもりはなかった。斎藤をフルカウントからスライダーで見逃し三振。続く坂口を左飛に打ち取ると右拳を強く握り、こん身のガッツポーズを見せた。

 打たれてはいけない理由があった。試合前まででチーム防御率は4・35とリーグ5位。2番手以降の救援陣に限ると、4・69とさらに低下し、若手中継ぎ陣が打ち込まれていた。勝ちパターンで登板するラズナー、青山、小山伸は安定しており「ひとくくりにしてほしくない部分もあるけど、この世界はそういう風に見られる。リリーフ陣として情けない」。1軍投手陣最年長のリーダー役として、歯がゆさがあった。

 3日前から、救援陣の練習方法が変わった。強めのキャッチボールをする際、捕球相手が座って構えるようになった。普段は立ったままだったが、試合で高めのボールを痛打される傾向が強かったため、星野監督から命じられた。その状況に小山伸は「そういうことを言われてるようじゃ、恥ずかしいですよ」と語気を強めた。低めに投げることなんて基本、俺が見本を見せてやる-。そんな気迫を感じさせるマウンドさばきだった。

 四球は2つ出したものの、1回2/3を無安打無失点。星野監督からも「今日は小山で勝ちだったな」と力投をたたえられ、「ありがたいですね」と素直に喜んだ。今季8試合に登板し、防御率は1・17で抜群の安定感を誇るが、「これからもそういう場面は出てくると思う。0で抑えられるようにやっていきます」と気は緩めない。期待されていたハウザー、星野らは再調整中で、厳しい台所事情ではある。「僕が太い骨で支えていかないといけない」と小山伸。今季もどっしりと居座る。【斎藤庸裕】