オリックスのドラフト1位松葉貴大投手(22=大体大、写真)が球団史上24年ぶりの偉業に挑む。今日1日のロッテ戦(京セラドーム大阪)に先発することが正式に発表された。新人投手のプロ初登板初先発初勝利となれば、チームでは89年の酒井勉以来の快挙となる。

 松葉

 何回まで投げるという考えはない。初回から全力でいきたい。1イニングの積み重ねになる。失うものは何もない。

 4月30日にほっともっと神戸で行われた投手練習に参加。エース金子ら先発陣に交じり、ダッシュなど軽めの調整で1軍デビューに備えた。

 即戦力として期待されたが、球団の方針でキャンプは2軍スタート。しかし開幕ローテーションのマエストリが不調で2軍に降格するなど、投手陣が波に乗れない。そこで先発候補に浮上。「最終試験」となった4月23日のウエスタン・ソフトバンク戦で6回7奪三振無失点と結果を残した。

 松葉

 同期入団が活躍しているのはいい刺激。

 阪神藤浪や楽天則本ら他球団の新人が勝ち星を増やしていることも発奮材料だ。若きサウスポーの力で、最下位脱出を目指す。【田口真一郎】