巨人やヤンキースなどで活躍し、国民栄誉賞を受賞した松井秀喜氏(38)が9日、成田空港発の航空機で自宅のある米ニューヨークへ戻った。グレーのジャケットに、青のネクタイを締めて空港に現れた松井氏は、大勢のファンから祝福の言葉を掛けられ笑顔で応じた。5日の東京ドームでのセレモニー、8日には首相公邸に招かれるなど多忙な1週間を過ごしたが、疲れを見せず機内に乗り込んだ。

 今回の滞在中、将来的な巨人監督就任を前提としたコーチ就任について、松井氏が具体的に語ることはなかった。しかし、5日の引退式で「これからも僕の心の中にはジャイアンツが存在し続けます」とあいさつ。その後のテレビ解説の席で、指導者としての現場復帰について「とにかく、そこを目指して頑張りたいと思います」と、前向きな姿勢を示している。松井氏の決断が注目される。