<広島3-4中日>◇10日◇マツダスタジアム
守道竜がノッてきた。中日は9回2死満塁のピンチで大島がダイビング好捕。ようやく3度目の2連勝をつかんだ。高木守道監督(71)は「うちらしくなってきたね。冷や冷やで逃げ切るのが。でもこういう試合を勝てるようになったのが一番。あと28や!」とご機嫌。30連勝宣言に本気モードだ。
勝利のスパイスに平田の復活は欠かせなかった。開幕から34打席(28打数)無安打だった男が、5回に野村から初安打を放つと、7回にはソコロビッチから左中間二塁打。荒木の勝ち越し打で決勝ホームを踏んだ。「子どもは陣痛から1時間で生まれてきたけど、僕はヒットを打つのに何時間かかったか。難産でした」。2児のパパになったばかりの25歳がうれしそうに頭をかいた。
平田立ち会いのもと、由佳夫人(25)が7日午前3時に、名古屋市内の病院で長女となる第2子を出産。体重2944グラムで、萌音(もね)と名付けた。由来は19世紀のフランスを代表する印象派の画家、クロード・モネ。夫人は「光の画家」と称されるその絵が大好きなのだという。「優しさを広めて行くという意味もあるんです。でもモネは男なんですけどね」。オチも忘れず、輝く我が子は復活へ最高の発奮材料だった。
荒木まで起用するなど、猫の目だった右翼にも「光」が見えた。高木監督も「赤ん坊が生まれて、こういう時は仕事をするもんだ。当たり出したねえ」と大喜び。試合後、平田が着ていたアンダーシャツの背中には、こうプリントしてあった。「中途半端なスイングより、ボールでもフルスイング」。原点に返った男が今日、初の3連勝&最下位脱出を導く。【松井清員】



