今年もドカンといきますか!

 ソフトバンク内川聖一外野手(30)が今日11日の西武戦(鹿児島)でチームの5連敗を止める。ホークス移籍後10打数9安打とめっぽう相性のいい球場で、爆発の予感はたっぷり。10日は鹿児島に移動後、追加練習として室内でひたすら打ち込んだ。

 爆裂前の静かなたたずまいだ。雨天のため鴨池ドームで練習を終えた内川は、ひと言だけ残した。「頑張らないといけないので」。ジッと視線を前に向け、帰りのバスに乗った。無理もない。チームは今季2度目の5連敗。首位ロッテの背中もかすみ始めた。チームの雰囲気を変える1本を打つ-。背中はそんな決意を語っていた。

 データからは内川への期待値がグンと上がる。鹿児島では2年前に5打数4安打、昨年も5打数5安打。桜島に負けない?

 爆発力だ。昨年「桜島パワーにびっくりしてます」と自分で驚くほど相性がいい。秋山監督も知っている。「おれの場合は平和台がそう。本塁打が入るんだもん。そういう相性を持って打席に入るといい。投手に対して打者が余裕があると楽になるから」。ホークス移籍後の打率9割。鹿児島のマウンドに立つ西武投手陣へ痛烈なプレッシャーとなるはずだ。

 もちろん内川はその数字に甘えず、準備を怠らない。全体のメニューを終えると、追加でトス打撃。左足を上げて3秒停止してから打ち出すなど、軸足と体重移動を1球ずつ意識して約250球を打ち込んだ。打率3割こそキープするが、チャンスで1本が出ない。5連敗中は得点圏で5打数1安打。責任は十分に感じていた。

 指揮官は思い出の地でバットを振る内川からもう1つの意図を感じ取った。「2月のキャンプでの(体力的)貯金は5月までしか持たない。6月の雨の時期に走り込んで9月までいけるように」。今だけでなく先を見据えている。すべては結果で判断される世界。5年連続打率3割を誇るバットマンの言葉数が少ないのは、爆発前の静けさととらえるべきだろう。【押谷謙爾】