アンパンマン・ドリームだ!

 広島松山竜平外野手(27)が6月の月間MVP、さらにオールスター出場の夢を目指す。9日の西武戦で逆転3ランを放ちチームに3連勝を呼び込んだスラッガーは、6月はまだ序盤ながら4割を超える高打率を維持。12日からの楽天戦でも大暴れするつもりだ。

 丸い顔と豪快なアーチを生むパワーで“アンパンマン”の愛称で親しまれる松山が、高い目標を掲げて挑む。この日、休日返上でマツダスタジアムで体を動かした松山は、目を輝かせて言う。

 松山

 月間MVPとか、意識はしていませんが、狙えるものなら狙いたい。もしとれれば、オールスターとかにも関わってくると思いますし。

 日々「今年ダメならクビ」と自分にハッパをかけてプレーしている男は貪欲だ。ハイレベルな獲物を視野に置けるほど、状態はいい。9日の西武戦では、6回までわずか1安打に抑えられていた十亀から、逆転の4号3ランをたたき込んだ。しかも、野村監督が「後で審判に聞いたら、難しい球だったらしい」という内角低めのスライダーを完璧に打った。松山は「僕は内角低めは好きなんです。今は打てる球をしっかり振って行こうと思っています。それが好結果につながっている。自分のタイミングでスイングできています」と手応えを口にする。

 6月はまだ7試合だが、24打数10安打の打率4割1分7厘とハイアベレージをキープ。1本塁打、4打点は今後の上積みが期待できるだけに、好調を維持することができれば月間MVPは決して届かない目標ではない。MVP級の活躍を続ければ、球宴へ、ファンや全セの巨人原監督へ強力なアピールとなる。

 チームは3連勝中で、交流戦も現在9勝10敗と健闘。09年以来4年ぶりの交流戦勝ち越しもかかっている。バットでチームに貢献するため、残り5試合に全力を注ぐ。まずは12日からの楽天戦(Kスタ宮城)で、楽天投手陣を打ち崩す。5月26日の対戦では永井から3ランを放っており、いいイメージを持っている。松山は「スタメンがあると思うので、精いっぱいやるだけです」と表情を引き締めた。アンパンマンがチームを助け、自らの夢もかなえる。【高垣誠】