<ソフトバンク7-3ヤクルト>◇12日◇ヤフオクドーム
ソフトバンクが10度目の逆転勝ちで2年ぶり交流戦優勝へマジック2とした。0-2の1回1死二塁から内川、松田、長谷川の3連打で同点とし、3回に吉村が決勝の2点適時打。昨年21発の助っ人ペーニャが6番DHで1カ月ぶりに復帰するも、全7点を和製布陣で奪った。交流戦120得点と異次元の得点力で、今日13日にも4度目の頂点に立つ。
言葉に自信と貪欲さがにじむ。お立ち台の松田が目をぱちくりし、誇らしげにほほ笑んだ。「交流戦後半から打線は調子がいい。取られても追いつく雰囲気がある。どんどん引っ張ります」。4打数3安打2打点。自己記録を伸ばす16試合連続安打と好調な4番がチームの勢いを代弁した。
1回1死二塁。内川は八木の内角高めに詰まりながらボールを押し込む技ありの一打で、一、三塁とし、松田が中前適時打。「自分のフォームと対決し、相手投手とも対決です」。変化球に体勢を崩され、右膝が地面につきそうな形でも、低く重心を残した。リーグ戦も首位打者の長谷川が中前打で続き、3連打であっさり2点差を追いついた。
3回は1死満塁から吉村が右前へ、決勝の2点適時打。「1打席目に勝ち越しのチャンスで打ててなかったので、絶対にかえそうと思った」。左腕限定での起用が多く、この日も5回には右腕木谷の場面で代打ラヘアを告げられた。秋山幸二監督(51)は「きっちり仕事をしている。ああいうところで打ってもらうことが大事。いいんじゃないか」とフォローしたが、決勝打を放っても交代になるシビアな競争環境がある。当然、個々に高い意識が求められ、それがチームに好循環を生んでいる。
不振で2軍調整していたペーニャは1カ月ぶりに復帰。4番ではなく6番で、ラヘアにいたっては控え。助っ人にも優遇措置はない。実力至上主義だ。3番内川、4番松田、5番長谷川のトリオは交流戦安打数、打点で5傑入り。同トップ19得点を挙げる1番中村も効き、チーム総得点は2位楽天に45点差をつけ、120得点と圧倒する。
秋山監督は貪欲だった。「チャンスでいかに点を取れるか。まだまだ取るチャンスはあった。そこでとれるようになればもっと良くなる」。ヤクルトから5失策の“アシスト”もあっただけに満足しない。交流戦Vには「ないよ。明日は明日だ」と無関心。今日にも迎える節目は通過点としか思っていないようだ。【押谷謙爾】
◆交流戦優勝の行方
ソフトバンク○、楽天●、オリックス●の結果、ソフトバンクの交流戦優勝マジックは2となった。早ければ今日にもソフトバンクの4度目の優勝が決定。今日優勝が決まる条件は、ソフトバンク○、楽天●、オリックス●か△、阪神●か△。



