<楽天4-5広島>◇13日◇Kスタ宮城
楽天は救援陣の不安を露呈し、球団初の交流戦優勝を逃した。先発の則本昂大投手(22)が8回まで6安打1失点と好投。ところが、2番手で登板したダレル・ラズナー投手(32)がまさかの4失点。逆転負けで2連敗を喫し、ソフトバンクの交流戦優勝が決まった。今季は守護神を青山浩二投手(29)に固定していたが、不調で中継ぎに配置転換。球団創設以来の抑え不在の課題が、尾を引く結果となった。
幕切れはあっけなかった。2点リードの9回、“臨時守護神”のラズナーが打たれた。1死から4連打で同点。Kスタ宮城の客席から悲鳴が止まらない。さらに、2死一、二塁から丸に決勝適時打を浴びた。降板後、ベンチで頭を抱えた。2試合連続で救援陣が打ち込まれての敗戦。星野監督は「皆さんと同じような不安を感じている。そんなゲームが昨日、今日と続いた」と冷静に振り返った。
球団初の交流戦優勝を逃したのは、球団創設以来の「抑え不在」という課題が招いたものだった。今季は固定できるはずだった。昨季、シーズン途中から守護神に定着し、22セーブを挙げた青山を今季開幕から起用した。これが誤算だった。交流戦を機に調子を落とし、ここまで0勝3敗、防御率は5点台にまで落ち込み、中継ぎに配置転換された。開幕から不安だった救援陣。抑えの構想まで崩れてしまった。
それでも、星野監督は抑えを青山に戻したい考えを持っていた。ラズナーは股関節に持病がある。連投が続けば不安も出てくる。実際、兆候は出ていた。9日の巨人戦、4点リードの9回に登板し、2失点。勝ちはしたが、一打逆転の状況まで追い詰められた。「東京ドームから悪かった」と同監督の嫌な予感は、結果に表れてしまった。
球団は新外国人選手として、ケン・レイ投手(38)の獲得調査を進めている。今季メキシカンリーグのユカタン・ライオンズでプレーし、12試合に登板し、7勝3敗、防御率2・74の結果を残している。先発も救援もこなす経験豊富な右腕だが、実力は未知数だ。いずれにしても、現有戦力の復調が求められる。
交流戦優勝の夢はついえたが、戦いはまだ続く。明日15日からの阪神2連戦のチケットは既に完売。星野監督も「そこで頑張るしかない」と前を向いた。次なる夢のリーグ優勝へ、1戦1戦進む。【斎藤庸裕】



