<楽天2-1阪神>◇15日◇Kスタ宮城

 楽天が下克上野球で巨大戦力を蹴散らした。1点リードの9回、3番手のラズナーが2死三塁のピンチを招いたが、最後は西岡を見逃し三振。相手エースの能見から、暴投と松井の6号ソロで奪った2点を守った。胃が痛くなるような試合に、星野仙一監督(66)は思わず「殺されるわ」と口にした。

 阪神監督として在籍した02年からの2年間は、FA(フリー・エージェント)で金本を獲得するなど大型補強に成功し、リーグ優勝に導いた。だが、9年目の新興球団では勝手が違う。この日のスタメンの年俸総額でも、3億5840万円差をつけられていた。

 それでも、束になれば勝てることを証明した。直球も変化球も腕の振りが同じの能見に対し、「低めの変化球の見極めはできない」(田代打撃コーチ)と判断。直球狙いを基本として攻めた。先制点を奪った2回、各打者は変化球を1度も振らなかった。すると、2死満塁から9番藤田に対して能見が変化球を暴投し、1点をもぎ取った。

 守っても3投手のリレーで阪神打線を1得点に抑え、交流戦の2位を決めた。阪神戦は昨季から4連勝で、今日16日にはエース田中が先発する。星野監督は「意地でも負けるな」と、古巣退治にハッパをかけた。【斎藤庸裕】