<日本ハム5-1広島>◇15日◇札幌ドーム
余韻に浸るように、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。2戦連続で先制アーチを放った日本ハム中田翔内野手(24)は「反応で打てて良かった」と、球界を代表する右腕から放った一撃の感触をかみしめた。過去3試合で対戦し、通算打率は7打数無安打の打率0割。通算9打席目で生まれた安打は、チームにとっても初めてマエケンから放った本塁打となった。
「いい投手なので積極的に行くこと、ボール球を振らされないことを心掛けた。甘い球はそう来ない上に球威もあるので、1球で仕留めないと苦しくなる」。相手は一昨年の沢村賞投手。追い込まれてからの4球目、外角の148キロにドンピシャで合わせた。「マエケンからのホームランは本当にうれしかったな~。久々に感動した」と栗山監督も大喜びの一発は、8回に相手を敬遠策へと追い込み稲葉の勝ち越し打につなげる、大きな伏線ともなった。
1学年上の前田健は、高校野球の激戦区・大阪でしのぎを削った“強敵”だった。大阪桐蔭出身の中田と、PL学園出身の前田健。05年秋の大阪大会決勝では、ともに先発としてマウンドに立ち、投げ合ったこともある。古くからの顔見知りだが「何も意識はしないし、相手がどうのとか関係ない。その日、どう打つか、ということだけを考えて打席に立っている」と、あくまで自然体を強調。和製大砲の中田らしいフルスイングで、過去の嫌なデータを覆した。【中島宙恵】



