<中日5-8広島>◇2日◇豊橋

 守道竜は、延長12回に力尽きた。7番手鈴木義広投手(30)が安部に3点二塁打を献上。再三、打線がビハインドを挽回したが、中田賢一投手(31)が3試合連続被弾するなど踏ん張れなかった。5時間近いロングゲームの果てに高木監督もがっくり。広島と入れ替わり4位に後退した。

 最後は7番手の鈴木が力尽きた。延長12回。2死満塁から代打安部に3点適時打を浴びた。3位を争う広島に悔しい黒星で4位後退。高木監督は決勝打を浴びた鈴木について聞かれると「ダメ」と言いお手上げポーズ。続けて「それだけ」と言うと、その後の質問には答えずバスへと急いだ。異例の短いコメントが、悔しさを物語っていた。

 先制しながら中盤から追いかける展開になった。打線が奮起。6、7、8回と3度も追い付く粘りをみせた。しかし投手陣が踏ん張りきれない。年に1度の愛知・豊橋でのゲーム。4時間40分の死闘を終え、バスで名古屋へと戻った。足取りは重い。疲労が倍増するような負けだった。

 4番手中田賢の登板3試合連続の背信投球が痛かった。4-4の8回、松山にソロ本塁打を食らった。これで6月25日阪神戦(富山)、同30日DeNA戦(横浜)に続き期待を裏切った。三たび犯した同じ過ち。その裏に和田の13号同点ソロが飛び出し敗戦に直結することはなかったが、絶対にやってはいけないミス。女房役の谷繁は「新人ならいいですよ。何年目ですか?」と9年目の中田賢に厳しい言葉を投げかけた。

 阪神戦では同点の9回に先頭新井良に決勝弾を浴び、DeNA戦も8回に多村に同点弾を運ばれている。この日の舞台は狭い地方球場の豊橋。細心の注意が必要な中、一時勝ち越しとなる被弾。“1発病”。症状は深刻だ。

 浅尾が右肩の故障で開幕から不在。田島も不調で、セットアッパー中田賢は苦肉の策ではある。夏場を迎え打線が確実に復調気配。先発でも山井のノーヒットノーランなど明るい話題があるが、最近の3敗は接戦の中で中田賢の被弾をきっかけに喫している。重い課題を突き付けられた豊橋の夜となった。