ソフトバンクに4代目守護神の誕生だ。五十嵐亮太投手(34)がクローザーに指名された。長期ロードを終えて東京から福岡に移動した2日、高山投手コーチが「本人に伝えている」と明言。メジャー帰りの快速右腕がセットアッパーから昇格した。

 羽田空港では前日の5時間近いロングゲームの影響もあり、お疲れ気味。それでも「このチームは誰が抑えをやってもいける。後ろになっても自分の投球スタイルは変えずにいく。フォークをうまく使いたい」と意気込んだ。

 開幕からファルケンボーグ、岩崎、千賀の順で守護神を務めてきた。ただ千賀が今季初黒星を喫した6月26日の日本ハム戦から3戦連続失点で3連敗。疲労の色合いが濃く、五十嵐にバトンが託された。

 岩崎は先発に回るため、ブルペンの150キロカルテットは一時解体。トリオとなった右腕のうち最も状態がいいのが五十嵐だ。高山コーチは「現時点でベストの選択をしないといけない」と話した。5月29日に1軍復帰後、12試合登板で1失点と安定。日本でセーブを挙げればヤクルト時代の09年8月16日、中日戦以来となる。【大池和幸】