<中日5-8広島>◇2日◇豊橋

 広島松山竜平外野手(27)が大暴れした。チームトップタイの6号ソロを含む2安打3打点。8回の右越え本塁打の直前、7回の守備で逆転を阻止する補殺も決めていた。6月28日阪神戦(甲子園)では逆転負けにつながる失策を犯したが汚名返上。チームも延長12回に安部の3点適時二塁打で粘り勝ち。3位に浮上した。

 豊橋の中日ファンを黙らせた。同点に追いつかれた直後の8回。1死から、中田賢の初球だった。「落ちるボールは頭にあった」。フォークをすくい上げた。高く舞い上がった打球は、右中間スタンドに飛び込む6号ソロとなる。白熱のシーソーゲームにボルテージが上がるスタジアムが、静寂に包まれた。

 直前の守備でもチームを救っていた。1点リードの7回。2死満塁からルナの右前適時打で同点となるが、猛然とチャージして捕球した松山は本塁へ大遠投。ノーバウンドで返球されると、二塁走者の井端をアウトにした。逆転は許さず、反撃ムードを高めた。

 6月は打率3割5分4厘、2本塁打、11打点の活躍で、首脳陣の信頼をつかみ取った。いまだに右投手限定でのスタメン起用が続くが、確実に結果を残している。1点を追った4回2死一、三塁では田島の直球をフルスイングし、左翼フェンス直撃の逆転2点適時二塁打とした。「直球をセンター方向に打つ準備をしていた」。イメージ通りの打撃で、勢いを7月にも持ち込んだ。

 汚名も返上した。6月28日阪神戦(甲子園)、3点リードの8回の一塁守備だった。1死一、二塁から、併殺を狙った二塁送球が暴投となりピンチを拡大。一挙6点を許し、逆転負けを喫する要因をつくってしまった。この日は7回2死満塁の場面でも本塁への好返球で、持ち味の打撃以外でも猛アピール。夏本番を迎えても、「アンパンマン」は頼れる存在だ。