<ヤクルト11-1阪神>◇25日◇神宮

 東都の虎党は、まだ優しかった。11点差勝ちから一夜明けての10点差負け。開始4分で先制したのは、遠い記憶だった。引き揚げる和田豊監督(50)に「金返せ~」の声も飛んだが、大半が「頑張ってくれ」の激励だった。「悔しい負けだけど、明日から甲子園6つ、しっかりいきます」。今日26日からはDeNAと中日を迎え撃つ。8月2日から「死のロード」で約1カ月離れる聖地での6試合へ、切り替えていた。

 三度目の正直、はならなかった。今季最多の貯金14で臨むのは3試合目。13日DeNA戦(藤井)と15日巨人戦(杉内)に続き、またも左の軟投派にひねられた。和田監督は「1-1になってから、先に点を取らないと、こういうゲームになってしまう」。安打は西岡と鳥谷だけ。送り出した救援陣は、そろって炎上した。巨人も仲良く大敗。ゲーム差を縮める好機が来るまで、我慢の戦いが続く。