<中日3-6広島>◇21日◇ナゴヤドーム

 不敗神話継続だ!

 広島大竹寛投手(30)が、6回3失点に抑え7勝目を挙げた。09年から続く中日戦の連勝を「6」とした。1回に3点を失いながら、2回以降は無四球で連打を許さない盤石の投球。4位中日を今季最大タイの2・5ゲーム差まで突き放し、借金も「9」と1ケタに戻した。

 竜キラーが本領発揮した。大竹が今季初めて、中日打線の前に立ちはだかった。持ち味の右打者へのシュートを武器に、走者を背負いながらも粘りの投球。6回7安打3失点で7勝目を挙げ、09年から続く中日戦の連勝を6とした。申し分のない投球だった。1回を除いては…。

 「3点をもらって一番やりたくないことだった」

 勝った喜びに、後ろめたさも同居していた。1回に3点の援護をもらいながら、直後の立ち上がりだ。1死一、二塁から和田に左翼線へ2点適時二塁打を浴びるなど、4安打で3失点。すぐさま同点にされた。うつむきながらベンチに戻ると、気持ちが落ち込みかけた右腕に近づいてきたのは野村監督だった。

 「打たれるのは構わない。だけど、自分から重い空気を発するのはやめろ」

 険しい表情の指揮官は、打たれたことよりも、頼りないマウンドでのしぐさを厳しい口調で指摘した。この言葉で目が覚めた。1回に41球を投げながら、2回以降は無四球で、連打を許さず6回まで無失点。先発としての仕事を果たした。

 前回登板の勝ちが、良薬となっていた。14日阪神戦で8回1失点と好投し、約3カ月ぶりの勝利を手にした。そこからの1週間は気持ちが違った。勝てない期間は「ふとした瞬間に、次勝てるかな。勝てないかなとか考えてしまって、それが、登板ごとに強くなっていってました」と精神状態が不安定になっていたことを明かした。

 「何を言っても、勝ったので、うれしいです。内容は反省しないといけないですけど、上を目指して頑張ります」

 シーズンもクライマックスを迎えようとしている。この日の勝利で、中日に2・5ゲーム差を付けると、3カード連続の勝ち越しを決め、今季初の同一カード3連勝に王手をかけた。ここからは、結果がすべてだ。【鎌田真一郎】