<ロッテ18-1西武>◇22日◇QVCマリン
ロッテが今日23日からの首位攻防戦を前に、楽天に2・5ゲーム差に迫った。今季最多の18安打、18得点で西武に大勝。3回にはロッテ井口資仁内野手(38)と鈴木大地内野手(24)に、球団史上初となる1イニング2本の満塁本塁打が飛び出した。これで6カード連続の勝ち越しに成功。天王山と位置付ける楽天戦に、万全で乗り込む態勢を整えた。
舞台は整った。7点リードの3回1死満塁、ベテラン井口が振り抜いた142キロの直球は、一直線に左翼席へ飛び込んだ。「完璧にとらえた」と自画自賛の21号アーチにスタンドがわいたのもつかの間、2死後にはまたも満塁から、今度は2年目の鈴木が5号本塁打をお見舞いした。マリンガン打線のボルテージは、一気に最高潮を迎えた。
1イニング2本の満塁本塁打。プロ野球史上5度目、球団では初の離れ業をやってのけた。人生初のグランドスラムを逆方向へ放り込んだ鈴木は、「自分が一番びっくり。まだ整理できてないです」と目を白黒。信じられないと言った様子で、大歓声に包まれたダイヤモンドを、首をかしげながら1周した。
前日の4安打負けがウソのように息を吹き返した。1回から打者一巡。3回は5連打含む7安打9得点で打者12人を送り込んだ。4人が猛打賞のフル回転で18安打も18得点も今季最多。あまりの爆発力に伊東監督も「少し明日に取っておいてくれと思った」と言いながらほおを緩めた。
天王山は今日だ。6カード連続勝ち越しの勢いでぶつかるのは楽天田中。不敗の大エースをたたけば、3連勝と7月6日以来の首位奪還がグッと近づく。指揮官は「何とかマー君に土をつけたい」と力説し、井口も「楽天と言うよりマー君からどう点を取るか。明日が一番のヤマ」と言った。
前回7月26日の対戦は、9回表までリードして田中をもっとも追い詰めた試合だった。そしてその時本塁打を放ったのも、井口と鈴木だった。6打点の鈴木は「今しかない。明日勝てれば、優勝もいけると誰もが思っている」と一点を見つめた。Kスタ宮城での勝利は4月8日以来遠ざかるが、やるなら今だ。「仙台でひっくり返してきます!
必ず1位になって、帰ってきます!」。お立ち台で高らかに宣言した瞳には、確かな自信が宿っていた。【鎌田良美】
▼ロッテは3回に井口と鈴木が満塁本塁打。チーム1試合2本の満塁本塁打は23度目のタイ記録で、1イニング2本は5度目。ロッテは1イニング2本は初めて。井口の満塁本塁打は5年連続12本目。通算12本は歴代7位タイとなり、5年以上連続は94~99年駒田(横浜)6年、95~00年イチロー(オリックス)6年、80~84年山本浩(広島)99~03年中村紀(近鉄)07~11年中村(西武)に次いで6人目。



