<楽天5-0ロッテ>◇23日◇Kスタ宮城

 マー君の壁は高かった。ロッテは1回、不安定な楽天田中の立ち上がりを攻め、二塁打と四死球でいきなり2死満塁の先制機をつくった。しかし続くサブローが、フルカウントから「ボールかと思った」という高めのスプリットを見逃し三振。さらに1点を追う6回2死二、三塁だ。一打逆転のチャンスでは、代打福浦が156キロの剛速球に空振り三振に倒れた。

 勝負どころで力負けした。伊東勤監督(50)は「ピンチは8割方スプリット。難しいけど、低めを見極められるかどうか」と高めの目付けを徹底した。だが福浦も、156キロの前に低めボールゾーンのスプリットに手を出して空振りしていた。追い込まれて最後は直球勝負と予想し、バットにかすめたが、球威の方が上回った。

 分かっていても手を出してしまう。1回も、6回も、1球で流れが変わった。凡退直後の6回裏はさらに3点を失った。福浦は「あの場面で代打に出してもらったのに、力で抑え込まれたことが本当に悔しい」と唇をかんだ。

 6カード連続で勝ち越し、満を持して乗り込んだ敵地。試合前には伊東監督が選手を集め「エースをたたく。今日は勝たないといけない」とハッパを掛けた。だが前日18得点の打線は、一転して0点に沈黙。2打席連続で三振したサブローは「すごかった。いい投手だよ」と田中を称賛した。

 これで今季Kスタ宮城は6連敗(1勝8敗)。この3連戦での首位奪還はなくなった。「明日気合を入れていきます」と伊東監督。連勝でカード勝ち越しへと切り替えた。【鎌田良美】