<オリックス2-5日本ハム>◇23日◇京セラドーム大阪

 背番号1が、頼もしい。不動の4番の戦線離脱により余儀なくされた“新打線”の中で、3番に座る日本ハム陽岱鋼が、大技小技で輝きを放った。1点を追う4回に同点のアーチを放つと、6回には右打者を苦しめていたオリックス前田のクロスファイアを強引に引っ張り、勝ち越しの中犠飛に。「三振しないようバットに当てることだけ考えた」と必死だったが、殊勲の一打で先発のルーキー大谷の3勝目を援護し「試合前に、あいつがかわいいこと言うから」と、お兄さんぶりを発揮した。右前打で出塁した8回は、自慢の快足ですかさず二盗を決めて追加点につなげた。

 “新打線”を組むにあたり、栗山監督がこだわったのが、高打率に長打力も備える陽岱鋼の3番起用だった。今季は1番を任されることが多く、盗塁は現在リーグトップの33。チームにとっても初となる盗塁王のタイトル獲得へ向け、普通ならば、打席数が多い1番がいいかと思いきや「何番を打っていても一緒。どうせなら、4番がよかった」と不敵な笑み。「どんな状況でも、盗塁王は絶対に取って、チームの歴史に名前を残したい」。目立つことが大好きな26歳の活躍で、少しずつ3位圏内が見えてきた。【中島宙恵】